反対咬合の治療

術前
術前
術前

 

最近のお子さんは、歯の萠出がやや早いように思います。萠出が早いということは、言い換えるなら、顎骨の成長が充分でないのに、歯が生えてくるということ。萠出に際して、位置が異常な場合がありますが、放置できないのは上顎の歯が下顎の歯の後ろに生えてくることです。(いわゆる反対咬合)

できればこのような場合は、矯正を行いたいところです。写真の子供さんもこの後すぐに矯正装置を入れさせてもらいました。やや、深めに咬合するまでつけてもらいました。きれいになって、めでたし、めでたし。まあ、この矯正が成功するのは、タイミングが一番重要です。萠出の方向が危ない時にそれを修正するように装置をいれることが、すべてのような気がします。ということで、保護者の方の気付きもしくは毎月のメインテナンスが重要です。

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術後

 

床矯正症例3

術前

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前歯の部分が反対咬合、いわゆる受け口になってます。この患者さんもシールドを使用してもらいました。

術後

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下の歯が大人の歯に変わりました。順調に治ってると思います。

経過観察

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上の歯も永久歯が生えてきました。

歯だけでなく、顔貌もよくなってきています(さすがに顔貌はここには出せません。)。装置をきちんと使ってくれた患者さん、お母さんがしっかり指導していただいた賜物です。

床矯正症例2

術前

DSC_0983典型的な反対咬合です。この症例では、年齢を考慮して”シールド”の使用をお勧めしました。(2012.7.18)

 

術中

DSC_0070まだ4か月程度ですが、かなり改善されてきたと思います。永久歯の生えてくる前に改善すれば、上顎骨の成長を妨げなくなりますし、また顔貌もしっかりしてきます。(2012.10.23)

一年経過

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ひさびさに来院されました。(2013.8.16)途中来院が途絶えて、久々の経過観察なのですが、立派に直りました。経過観察が途絶えたこともあり、やや使い過ぎなきもしますが、まあいいのではないでしょうか。あとは、永久歯になってもこの状態が保てるか慎重に経過をみなければなりません。

床矯正症例

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術前です。(クリックで新しいウインドで開きます)両方の2番目の上の歯のが内側に入っています。向かって右は完全に、左もこのまま放置すれば完全にはいっていくことでしょう。

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術直後です。ブラッシングも良好です、歯の位置も良くなったと思います。約3ヶ月でここまで動きました。上顎を広げているので上の歯の真ん中がすいてきていますが、心配無用です。
もしも、治療をしなかったら、2番目の歯は奥に引っ込んで、犬歯が前に出てという典型的な叢生になったと思います。
今回のケースでの治療費用は
診断:20,000円、装置:上顎:60,000円とあとは調整費です。矯正を始めるタイミングが良かったのでとても早く、きれいに直りました。

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その後の写真です。(H23.6.01) 上の歯の隙間もなくなりました。特に注目すべきは上の歯の左右2番目3番目の歯茎の部分でしょうか。最初の写真と比較して立派な歯茎になりました。これは歯茎の下の上顎の骨が十分によく育った証拠だと思います。