歯科用金属の現状

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リンク先にあるように歯科用金属にいわゆる”レアメタル”が含まれているため、価格が高騰し逆ザヤ状態になっています。最近ではCAD/CAMによる被せも保険適応に入ってきて、保険で白い歯がはいるということになります。患者さんは白い歯が入る、医院側も赤字が抑えられてWin-Winのように感じますがそんなうまい話ではない。

そもそもCAD/CAMが歯科に最初に導入されたのは2014年である。最近になり、歯科用金属の高騰およびそれに呼応するように保険適応範囲が広がってきた。

しかしながら、いろんな問題はいまだ解決できていないままの適応拡大ではないかと考えている。問題は2つあって一つはCAD/CAM冠の脱離に関してである。これは実体験として相当にある。きちんと歯面処理、被着面処理を行っても脱離しやすい感じは否めない。経験上、金属冠ではまずない。これに関しては3Mも2016年にCAD/CAM材料の製造を中止している。やはり海外の企業は特にアメリカでは歯科治療の治療費も高額であり、集団訴訟の可能性もあるのでシビアに対応した感じがする。HUECHAD2ZPZ6V3C4MWUK_info_20150622_R1 脱離に関しては、歯の高さというか長さを取りたいのであるが、CAD/CAMによる製作の都合上、材料の物性のため歯質削除量を大きくしないといけないということである。最低でも1.5mmは材料の厚みをとれ、ということであるが、セーフティを考えるとさらに0.5mm程度はほしい。軸面の長さを5mmと考えると、最低でも合計で7mm程度の歯の高さがほしいところである。歯ぎしりがあったり、前後の歯が健全でない場合は、もっと欲しいところであるが、このあたりの要件をきちんと考えるとそんなにCAD/CAMが適応できる歯は少ない気がする。そのあたりを改善してきたPEEK冠がでてきたものの、今度は色調が、、、

今日はここまで

 

支台歯形成のポイント _ 松風ブロックHCスーパーハード _ 株式会社 松風

テフロンーフロス テクニック

タイトルにも書いてありますが、テフロンテープ テクニックで、レジン充填を行ってみました。このテクニックはポーランドの歯科医師により紹介されたものですが、
いままでのどんな材料よりもうまく、きれいにレジン充填ができます〜〜

 

2級レジン充填システム

2級のレジン充填システムとしては、V3システムを使用していたのですがどうもうまくいかないこともありました。うまくいかないのは、大体決まっていて、

  1. マトリックスを全周にわたって歯肉縁下に入れるのが困難な場合
  2. 歯肉の隣接面の凹凸が複雑でマトリックスは入っているんだけどきちんと押さえきれてない場合です。

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ちなみに、歯の周りにある金属の薄い板がマトリックスで、この場合は向かって右側の適合が若干甘いと思います。適合の判定はできればマイクロ下でしないと、思わぬところで隙間はできていることが多いです。裸眼とか、拡大鏡では危険です。(裸眼や拡大鏡なら素直にメタルインレーにしましょう。)

 

 

IMG_0132とにかく、マトリックスがきちんと歯肉縁下にはいって、隣接面の凹凸にフィットすれば2級レジン充填は概ねうまくいくと思います。そんな、悩みを解決してくれるのがGarrison DentalのComposi-Tight 3D Clear System Kitです。マトリックスが透明で特に歯肉縁近くで3次元的な形をしているので、問題の1番すなわち:歯肉縁下にマトリックスが挿入しやすいです。ただ、メタルと違って柔らかいのでそれなりの欠点もありますが、、、、これはまたどこかで

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次に問題の2番目ですがこれはウエッジです。ウエッジにはこれまたいろんな種類があってまた、その素材も様々です。共通しているのは、歯間に入れるために断面が三角形になっていることです。こIMG_0134れを適切なサイズを選択して入れるのがとても大変だし、大体このウエッジのカーブと歯のカーブがあっていないことが多い。しかしながら右に示した3D Fusion Wedges はギザギザがついていて、抜けにくく、しかも微妙なカーブにもフィットします。これは、いいものだ!!!

 

Er:YAGレーザーを使ったMinimal Interventionな虫歯治療

Minimal Intervention(MI)という言葉があります。日本語に訳すると”最小の侵襲”という意味です。 今までの歯科治療は虫歯を治すために健全な歯質も削除しないといけませんでした。言い返すなら小さな虫歯を治すためにそれ以上の健全歯質を削除することが常でした。削除が大きく広くなると当然、2次カリエス、脱離および破折等のリスクも増えることになります。そこで、できるだけMIな治療を目指そうとなったのですが、それなりの道具がないとできません。

上の動画は、顕微鏡下で、一番極細のタービンを使用し、う蝕を除去するのは先が0.4mmのレーザーチップを使用し、う蝕以外の歯質の削除を回避しています。

 

支台築造 その2

ファイバーポストコア とは?

歯質接着性レジンとファイバーポストを用いた支台築造法です。

 

ファイバーポストについて、

これは、各社いろんなものがあります。が、中でも、i-TFCはおすすめです。多機能ファイバーポストとでもいうのでしょうか。ただ単にファイバーポスト というだけではなく、再根管治療および物性についてもよく考えられているシステムです。

f3-3 中心にワイヤーもしくは光ファイバーが入っていて、もしもの除去の際にガイドとなって、ファイバーの除去がしやすくなってます。ファイバーポストおよびレジンコアは色調が歯の色と似ているので、顕微鏡下でも完全除去はなかなか困難です。けど、光ファイバーもしくはワイヤーが入っているとその欠点も解消されます。(個人的にはワイヤーのもののほうがいいと思いますが、直接法は重合深度の心配があるので光ファイバーがいいと思います。)

f7-2 あと、スリーブというのが、あってより太く、言い換えるなら、ファイバーポストの占有率の大きな築造体が作れます。特に間接法の時には断端処理もきちんとできるので、おすすめです。

 

まとめ

直説法:重合深度の深い光ファイバーが芯に入ったものでコアを作る。 オプションでスリーブ併用で(スリーブの断端の処理がテクニカルにはやや難しい)sp3-2

 

 

間接法;重合深度は問題にならないので、ワイヤーを芯にしたポスト+スリーブでコアを作るといい感じ、間接法なのでテクニカルに難しいこともなく、再根管治療および物性も心配もないと思われる。しいてsp3-4欠点を上げれば歯質削除量が直説法よりも多くなるきらいがあることかな?

 

 

(写真はモリタのi-TFCの製品情報から)

 

 

 

 

 

 

 

支台築造 その1

根管治療を終えて、その後は支台築造を行い、クラウンを入れます。0167075005

支台築造とは右のイラストの”コア”と呼ばれる部分を作ることです。(イラストは歯科素材屋さん(株)コムネット』から)

直接に差し歯を入れることはあまりないと思われます。なぜなら、歯が割れやすいから!!

保健治療では、以下の選択があります。

1.メタルコア

2.レジンコア(ポストあり、なし)

メタルコアは文字通り金属で支台築造を行うのですが、歯に比べ金属のほうが固いので、歯が割れる危険があります。また、間接法(かたどりを行うので)ですから、必ず2回の来院が必要です。

対してレジンコアは、歯と固さが似ているので歯が、割れにくく、直接法で行うので一回の来院で行えるのですが、残存歯質が十分に残ってないといけない。(接着が十分に行える環境に歯がないといけない)という欠点もあります。

それぞれの使いわけが必要だと思っています。

最近では、それぞれの長所をとりいれた”ファイバーポストコア”もあります。

これは保険がきかないのですが、いろんな長所がありいまのとこ、審美歯科には欠かせないものです。これはパート2

 

 

 

 

 

 

レジン充填、左上6 マイクロとV3システムを使って

V3 とか書くと なんか叫びたくなりますが、ちょっと違う。

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術前

症例のお話、先ずマイクロ下できちんと齲蝕を除去しました。ラバーダム使用するか迷ったのですが、あえてしてません。

V3システムを装着。

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V3 システム

 

 

 

 

 

 

 

色がへんなのはフィルターかけてます。

その後、レジン充填

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術直後

審美インレー修復

審美インレー修復 術後

どこを修復したか、わかりますか? 歯質接着性材料のおかげで、審美インレー修復が可能となりました。(部位、材料によっては保険適応外です)

審美インレー右下4

 

 

術前ー作業用模型

術後 ー 作業用模型との比較です。

右側は間接法(型取りをして、模型上で修復物を作っていく方法)での作業模型です。歯型から術前の型取りの様子が分かると思います。

エステニアインレーを歯質接着性レジンセメントで接着してしています。

象牙質 接着.003

 

レジン充填 左上1

レジン充填 術前

象牙質 接着.001よく見かけられる、充填物(ここではレジン)の変色、着色です。”虫歯ですか?”とよく尋ねられますが、厳密には虫歯ではないと思います。虫歯は歯が細菌により溶かされるのですが、これは充填体とその表面性状もしくは接着界面の劣化です。これを、”やり直す必要があるか?”と聞かれると、”審美的要求があれば”とお答えしてます。

術後

象牙質 接着.002

古い充填物を除去して、再充填をおこないました。

充填前に象牙質接着材(クリアフィルメガボンド)で歯面処理を行い、その後、微細凹凸を処理するためとオペーク効果のためにエステライトフロークイック(AO3)を一層塗布しました。その後、エステライトΣクイックのA3とB1を用いて充填を行いました。

歯質接着性 材料について 1

接着歯学

パナビア ー 象牙質 界面

これは、商品名”パナビア”というレジンセメントと歯質の接着界面の電子顕微鏡像です。

歯科治療で材料を使わないことはないので、材料の進歩が治療成績に直結すると言っても過言ではありません。レジンセメントが開発されたからこそ、実現できた治療法もあります。また、従来のセメントでなく歯質接着性セメントを用いることで、詰め物が外れにくくなる、長持ちするといったメリットがあります。しかしながらきちんと”接着”という現象を理解しないとこれほど危険な材料もありません。いろんな、勉強会、セミナーおよびホームページを見て、”歯質ー接着”について”む~~”とおもったこともありますので、ここでチマチマ書いていこうと思いました。

ちなみに、写真の黄色の矢印で示したのは”樹脂含浸層 – Hybrid Layer”とよばれる層で歯質接着を発現すると考えられているものです。