根管治療 料金

2026年1月より、根管治療の料金を保険外とさせていただきます。(ラバーダム、歯科用顕微鏡およびMTA使用の場合)

条件としては、他院からの紹介で(根管治療のみを本院で行い)かつ、補綴物を自費にする場合には、1回の診療費用で11000(税込)とさせていただきます。費用にはラバーダム、隔壁、麻酔等を含みますが、MTAによる根管充填の費用は含みません。補綴物を自費にすることについては自己申告をお願いします。

根管治療の予後が不安な場合において、補綴物を保険外のものとするならば、仮歯での様子見や、さらなる予後を目指しての、高周波通電を麻酔下で行いたいし、MTAにて根管充填を行いたいと思っています。

例)根管治療4日でMTA根管充填を2根管必要とした場合=11000×4+MTA費用

 

歯科用金属の現状

Yahoo!ニュース

リンク先にあるように歯科用金属にいわゆる”レアメタル”が含まれているため、価格が高騰し逆ザヤ状態になっています。最近ではCAD/CAMによる被せも保険適応に入ってきて、保険で白い歯がはいるということになります。患者さんは白い歯が入る、医院側も赤字が抑えられてWin-Winのように感じますがそんなうまい話ではない。

そもそもCAD/CAMが歯科に最初に導入されたのは2014年である。最近になり、歯科用金属の高騰およびそれに呼応するように保険適応範囲が広がってきた。

しかしながら、いろんな問題はいまだ解決できていないままの適応拡大ではないかと考えている。問題は2つあって一つはCAD/CAM冠の脱離に関してである。これは実体験として相当にある。きちんと歯面処理、被着面処理を行っても脱離しやすい感じは否めない。経験上、金属冠ではまずない。これに関しては3Mも2016年にCAD/CAM材料の製造を中止している。やはり海外の企業は特にアメリカでは歯科治療の治療費も高額であり、集団訴訟の可能性もあるのでシビアに対応した感じがする。HUECHAD2ZPZ6V3C4MWUK_info_20150622_R1 脱離に関しては、歯の高さというか長さを取りたいのであるが、CAD/CAMによる製作の都合上、材料の物性のため歯質削除量を大きくしないといけないということである。最低でも1.5mmは材料の厚みをとれ、ということであるが、セーフティを考えるとさらに0.5mm程度はほしい。軸面の長さを5mmと考えると、最低でも合計で7mm程度の歯の高さがほしいところである。歯ぎしりがあったり、前後の歯が健全でない場合は、もっと欲しいところであるが、このあたりの要件をきちんと考えるとそんなにCAD/CAMが適応できる歯は少ない気がする。そのあたりを改善してきたPEEK冠がでてきたものの、今度は色調が、、、

今日はここまで

 

支台歯形成のポイント _ 松風ブロックHCスーパーハード _ 株式会社 松風

最近の動向

 

最近、投稿が少ないとのことで、たまにはメインテナンスもかねて投稿です。

この一年で新型コロナのことで大変な一年でした。しかしながら、これを機会に感染対策を充実させることにより、患者さんの、スタッフの、術者の健康をさらに安全に守ることができるようになったのではないかと思います。

 

3D プリンター

さて、今回のねたは右の写真です。これ一枚に3Dプリンター、個人トレー、サージカルガイド等のいろんな要素が詰め込まれてますが。個々の説明はまた後日。

 

 

 

まさに奇跡というか

外傷により歯が折れたり、脱落した場合はとにかく早く歯医者に行ってくださいというお話。

右上1番が完全破折している。H14/11

自転車でこけて、右上一番が完全破折している。CTで見てもデンタルX線でみても、かなり絶望的な感じ。外傷歯の分類とかガイドラインを確認すると固定と経過観察が基本らしいが、ここまで完全破折していると、厳しい気もするが。

固定直後、右上2から左上2までをしっかりと固定し、歯には余分な矯正力をかけないようにした

H15/1 受傷より2か月後 特に痛みもなく、やや破折部が薄くなった気もする??

H17/8 4年後破折部は明らかに不透明感がましてきている。根尖にも透過像等認めず経過良好と思われる

H19/3 破折部もほぼ目立たなくなり、とてもよい。いわれなかったら、破折した歯とはとても思えない。自然の治癒力とは何てすばらしいのでしょうか。

とにかく、早く受診してもらって、速攻での固定が良かった。もう考える余裕すらなかったが、固定して本当に良かった。 

感染根管治療 と 抜髄

PBN15042001_150420183931

22右下の7番のカリエスで、他院よりの依頼です。また、6番にも大きな病巣が見られます。パノラマX線でここまで明瞭に見られるのは珍しいんではないかと思います。7番については、根管がかなり曲がってますが、最初の段階からきちんとすれば大丈夫そうです。ただし、湿潤麻酔が奏功するか心配でした。そこで、患者さんには予め下顎孔伝達麻酔を行う旨を説明させて頂いて、処置にとりかかりました。けれども、伝達麻酔でも歯の神経の除痛は完全ではなかったため、湿潤麻酔、および髄腔内麻酔を併用しました。(麻酔のフルコースです。)これで、麻酔が十分に奏効したので抜髄を行いました。最初の08ファイルで十分に時間をかけたので、1時間30分ぐらいはかかりました。根管が長く、また根尖での湾曲も強かったので#25番までの拡大として、後日根管充填しDB1504200146_150701190744ました。根管充填の際も、湿潤麻酔、ラバーダムを行ってからの処置だったので1時間ぐらいかかったかな?もう少しストレートラインアクセスを大きくしても良かったかもです。遠心根が太く見えますが、これは根が扁平だからです。 下の7番の抜髄は疲れる〜〜ですね。さて、7番が終わったら今度は6番です。根管を開けてみると近親頬側根からの排膿が激しかったのでここが、原因根と考え治療を開始しました。かなり、若い頃に抜髄をしたのか、今度は#40のリーマーもするする入っていきます。拡大もしっかりして、今回は根管洗浄を十分に行っての根管充填です。根管充填の方法はCWCTです。若干シーラーがはみ出てますが、特に問題はありません。この後は、紹介元の先生にしていただくようにお話しました。

歯性上顎洞炎?

CTを撮らせていただくと、思いがけないものが映ることが多々ある。特に上顎の6番ではある。この歯に根尖病巣があると、歯の症状はなくとも鼻に症状が出ることがおおく、鼻炎が引かないとかの、上顎洞炎の原因となる(歯性上顎洞炎)。この場合、抗生剤も一時的なもので、あまり効果もないことが多く、原因が歯の場合は原因歯の治療が一番効果だとおもわれます。(原因を叩かずして治るはずがない)

しかしながらこのあたりの治療は診断から治療まですべてが困難です。

  1. 診断の困難さ。一般にパノラマとかデンタルとか言われるx線では歯性上顎洞炎と一般的な副鼻腔炎の鑑別はかなり困難であるとおもいます。そこでCTで根尖部を詳細に精査して判断します。逆にいうと歯科用CTでの原因歯の撮影が必須です。
  2. 治療の困難さ 簡単な治療でなおればいいのですが、抜歯せずに治療するのはかなり困難です。言い換えるなら、根管治療がかなり難しいのです、特に上顎6番の近心頬側第2根管は歯科用マイクロスコープがあっても困難です。ここも逆説的にいうならマイクロスコープがなければ、絶対無理といえます。
  3. 上顎6番の近心頬側第2根管は統計的には約60%の確率で存在するそうですが、なんせ細くて、0.08mmの器具を挿入するのも大変です。>>根気が必要です。これについてはEr-YAGレーザーによる歯質の蒸散が適しているような気がしますが、まだ、未検討でレーザー自体がかなり高価です。